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2019年5月 1日 (水)

自衛隊を軍隊にさせるな

 安倍首相はその任期中にどうしても9条改憲(9条に自衛隊を明記)をやりとげたいと目論んでいるようです。そのために言葉巧みに国民感情を誘導しようとしています。
 たとえば「自衛隊は災害が発生すれば命がけで救助、復旧に奮闘しているのにその子供たちが『あなたのお父さんは憲法違反』と言われるのはかわいそうでしょ?」と自衛隊の本務と災害派遣とをすり替えたり、2015年の安保関連法を強行成立させた時にも米艦船に日本の母子を乗せ「このお母さんや子供たちを(自衛隊が)助けることはできないのか?」とありえない「設定」で自衛隊の違憲性を払拭し、専守防衛を踏みにじり、米軍との共同軍事行動を正当化させようとしました。

次々と敵を作る安倍

 雑誌「世界」3月号に「拡大する違憲状況」という特集が組まれていたので読んでみました。その中の「国防軍化する自衛隊」という論文では旧帝国海軍の流れを継ぐ海上自衛隊はその発足直後から空母や攻撃型兵器の保有を熱望していたとのことですが、当時は専守防衛から逸脱する兵器の保有は許されなかったのです。ところが2018年8月29日安倍首相は「わが国の安保環境は各段に速いスピードで厳しさと不確実性を増している」とし「陸海空という従来の区分にとらわれた発想ではわが国を守り抜くことは出来ない」と主張しました。安倍は東アジア全体が今日対立から対話に向っているにもかかわらず共和国(北朝鮮)、中国、韓国と次々と「敵」を作り軍事力により対抗しようとしています。そして一部の自衛隊幹部の反対も押し切って「空母」の所有を狙ってきました。しかしさすがに「空母」の名称はまずいとして最終的に「多用途運用護衛艦」と一度聞いても何のための代物か分からないものに言い換えています。「武器輸出」を「防衛装備移転」と言い換えたりするペテンはよく見られますが・・いずれにせよ国際的には明らかに「航空母艦」そのものであり「攻撃型空母」であることは疑いようがないとしています。

専守防衛で先制攻撃? 

 加えて安倍は2018年2月14日の国会で「(専守防衛は)防衛戦略として考えれば大変厳しい。相手の第一撃を甘受し国土が戦場になりかねないものだ。先に攻撃した方が圧倒的に有利だ」と我が耳を疑うような暴言を発しています。しかも専守防衛は堅持するとした上の発言です。もう訳がわかりません。
 新聞のコラムによれば今「へのこる」という言葉が出てきているとのことです。これは沖縄の人々の「辺野古の埋立てノー」という民意に対して言葉では「真摯に受け止める」とか「沖縄に寄り添う」としながら埋立てを平然と続けている安倍政権の暴政を揶揄した言葉だそうで、言うこととやることが真逆の場合に使うものらしい。まさに安倍の「専守防衛で先制攻撃をする」がこれに当てはまるのではないでしょうか。本当に怒りでいっぱいです。

自衛隊を軍隊にしてはならない

 そしてこの論文の最後は「憲法改正を先取りするように自衛隊は戦争可能な普通の「軍」になりつつある」と結ばれていました。実際日本の兵器輸入額は2012年度は1381億円だったのが安倍政権が発足してからは急激に増大し、2019年度は7013億円(予算案)と5倍に膨らんでいます。これはトランプからの押し付けだけと考えるのはいかがなものでしょうか。安倍の「野望」もかなり入っていると思うのですが・・
改めて確認しましょう。現実に屈せす「自衛隊を決して軍隊にはさせない」闘いを続けましょう。そのためにも改憲阻止、安倍打倒の闘いの真価が問われます。一層の奮闘を。(会員 Y)

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