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2011年5月16日 (月)

関空と大阪空港の統合に反対する


未曾有の大震災と大津波そして悪夢のような原発事故が発生した
311日、関空と大阪空港の統合法案が閣議決定され、513日には衆院国土交通委員会で可決されました。今後本会議でも可決通過される見込みです。経営統合により民営の関空が垂れ流し続ける赤字の一部を国営の大阪空港の黒字(年間約40億程度)で補てんするのだそうです。何のことはない、またまた私達の血税による民間大企業の救済策です。

統合後は新たにスポンサーを募り運営を続けるとのことですが、日航破綻に象徴される航空需要の伸び悩みと返済不能の13千億円を越える有利子負債をかかえる関空と心中しようとする企業など本当に現われるのでしょうか?結局は永遠に解決することのない「関空破綻」の責任を政財界の誰も責任をとらず「みんなの責任」とすりかえるための統合案としか考えられません。このような愚挙に断固反対しましょう。


そして神戸空港。空港島の土地売却が全く進まずかつ需要予測も大きく下回り青息吐息で、約束違反の「市税投入」も時間の問題だと言われています。

そもそも建設前「神戸空港は必要」とどれほどの人が考えていたでしょうか。需要予測のデタラメさは無論のこと、空域の狭さや大阪湾の環境破壊などどう考えてもその必要性は見出せませんでした。そこへあの阪神淡路大震災、私は「あっ、これで神戸空港建設は完全に吹っ飛んだ」と当然思いました。

ところが神戸市はこれを逆手に取って「千載一遇のチャンス」「空港は復興の希望の星」のズッコケる「名文句」のもとに
30数万の神戸市民の「空港反対」の民意を全く取り上げることなく工事が強行され(予定通り)今日の破綻状態に陥っています。そして今、国からも見離され、橋下大阪府知事からは「普天間の代替にしては?」と好き放題に言われています。(これはこれで断じて許しがたい話ですが…)市民の意思を無視したなれの果てです。


当然のことですが関空にしても神戸空港にしても、ある日突然出現したものではありません。永い年月と巨費をかけて建設されたものです。しかし、どう考えてもその永い過程の中で、各方面の専門家が英知を絞り、調査を重ねて出した「建設妥当」の結論とは思えませんでした。

素人目でみても「経営赤字」「環境破壊」につながることは十分予測できました。それでも建設が強行された背景には明らかに「建設利権」に群がった大手ゼネコン、銀行、大企業そして御用学者や政治家達の存在がありました。

彼らは文字通り「甘い汁」を吸うだけ吸って「破綻」すれば「みんなの責任」に転嫁しようとしているのです。今回の統合案はまさにそういう話ではありませんか。絶対に認められません。

今回の震災そして原発事故を「国難」として責任を曖昧にしようとする政府や東電も同じ体質だと思います。どちらも責任転嫁を許さず追及しましょう。

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