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2018年11月13日 (火)

「徴用工問題」は「日韓請求権協定で、完全かつ最終的に解決済み」とは本当か?

2018年10月30日、戦時中に徴用工として強制労働させられた問題で、日本の最高裁にあたる韓国大法院は新日鉄住金にに対し、訴えを起こしていた韓国人4人に一人当たり1000万円を支払うよう判決を出しました。

これに対して日本のマスコミは大騒ぎし、「もう解決済みの問題を蒸し返すのか」「他の日本企業にも波及する」と報道しています。それでは、日韓請求権協定でほんとうにこの問題について議論されたのか?レイバーネット日本に高井弘之さんの以下の文章がありましたので紹介します。

http://www.labornetjp.org/news/2018/1101takai

「徴用工問題」は「日韓請求権協定で、完全かつ最終的に解決済み」とは本当か?

    

高井弘之


*1965年日韓基本条約の締結

強制「徴用工裁判」判決に関して、日本政府は、「日韓請求権協定で、完全かつ最終的に解決済み」にもかかわらず、それを破った韓国政府は許せない―言語道断だという類の「居直り―逆切れ」の「厚顔無恥」状態である。この状況は、もうこれ以上はないだろうと思えるほどのところにまで達している。

一方、マスメディアもそれらを垂れ流すだけで、では、それで「解決」したというところの「日韓請求権協定」とはどんなものだったのかという検証は、相変わらず、一切しない。

そもそも、「日韓基本条約―日韓請求権協定」を、日本政府は、日本による植民地支配は合法で正当なものだったという立場から締結し、そのことからの必然として、日本の植民地支配に対する賠償などいっさい行っていないというのが公然たる事実である。

この『協定』における請求権とは、日本の(不法な)植民地統治で受けた被害に対する賠償「請求」ではなく、(植民地統治終焉後の)「領土の分離・分割」によって生じる債務・債権等の「財政上・民事上の請求権」を意味するものである。したがって、仮に、このような意味での「請求権」を当『協定』で解決していたとしても、それは、日本の植民地支配による被害を賠償したことには決してならないし、なりようがない。

しかし、実は、日本政府は、このような意味での「請求」にさえ、実は、応じず、「経済協力(あるいは、独立祝い金)」という形を主張し、『協定』を、そのようなものとして、強引に同意させた。この『協定』の正式名称のなかに、「経済協力」という言葉があるのはそれゆえである。

このことは、次の、日韓代表団における「最終局面」でのやりとり―交渉記録に明らかである。

日本側西山代表/韓国に対するわが側の提供は、あくまでも賠償のように義務的に与えるのではなく、それよりは経済協力という基本的な思考を持っている。
〔略〕
日本側西山代表/・・韓国側では請求権の対価という意向があるようだが、わが側ではそのように考えていない・・日本の一方的な義務に立脚して提供することになったら困る。・・

韓国側金代表/全然義務がないというのは話にならない。・・
〔略〕
韓国側李主席/請求権という言葉が入らなければならない。
〔略〕
日本側柳谷補佐/日本側の考えは、あくまで経済協力という考えだ。
〔略〕
韓国側李主席/結局、日本側の立場は、純粋な経済協力というのか?

日本側西山代表/そうだ。

韓国側呉在熙専門委員/・・政治的な経済協力として提供するというのはあり得ない。

日本側西山代表/この問題はあまり触れないで次に移ることにして、とにかくわれわれとしては早く協定文を作り上げるのが重要ではないか?

(1965年5月14日[請求権及び経済協力委員会第6次会議]より、韓国側文書1468の160頁/李洋秀氏『日韓会談と〔請求権問題〕』から引用)

日本側のこのような姿勢・方針に関しては、当時の外相・椎名悦三郎が公式に表明している。彼は、交渉が最終局面を迎えていた時期の国会で、「・・経済協力の問題を進め、この問題が成立すればその随伴的効果として請求権は消滅する」(衆議院・外務委員会/1965年3月19日)と明瞭に述べている。

つまり、「請求権」による請求に全く応じぬまま、「経済協力」をする―それに「すりかえる」ことによって、「請求権」を無しにする―消滅させるということである。

そして、当『条約・協定』調印後の批准に向けた国会では次のように答弁している。

経済協力というのは純然たる経済協力ではなくて、これは賠償の意味を持っておるものだというように解釈する人があるのでありますが、法律上は、何らこの間に関係はございません。あくまで有償・無償5億ドルのこの経済協力は、経済協力でありまして、韓国の経済が繁栄するように、そういう気持ちを持って、また、新しい国の出発を祝うという点において、この経済協力を認めたのでございます。(参議院本会議/1965年11月19日)

以上のように、日本は、日本の植民地支配による被害の賠償どころか、「領土の分離・分割」によって生じる「財政上・民事上の請求権」さえ、「独立祝い金」「経済協力金」の形で「消滅」させたのである。

政府自身の言動―資料からさえ明白に証明できる以上の事実が全く報道されず、まるで、全く逆の完全な「嘘」が事実であるかのようにまかり通っているのがこの日本社会の現在である・・。

(より詳細な経緯―資料等は、拙著ブックレット『礼賛される「日本150年」とは、実は、何か―日本ナショナリズムの解体と新たな列島社会の形成に向けて―』に記載)

転載おわり

高井氏の文章で分かるように、日本は経済協力をしたのであって(しかも有償もある!)、強制労働にたいする補償はいっさいしていない。解決済みだから保障は韓国政府にせよという論調は論外である。

2018年7月19日 (木)

オウム処刑に思う

 西日本を豪雨が襲うさなかの76日、ついに松本智津夫元教祖はじめ7名ものオウム真理教信者の死刑が執行されました。この異様な大量執行は100年以上前の「大逆事件」での11名処刑という大弾圧以来とのことです。

 

 振り返れば私はあの当時(9495年)オウム真理教のことはあまりよく分かっていませんでした。坂本弁護士一家殺害や松本サリン事件の時もオウムを連想することはなかった。そしてあの地下鉄サリン事件の時も同様でしたが、周囲の人達が「きっとオウムの仕業や」と騒ぎ始め、すぐに警察の大掛かりな捜査が入り、それ以降その異様な言動が次々と報道され、やっとオウムという組織を認識できるようになりました。


 日本にも多くの宗教団体がありそれぞれ社会的、政治的に活動していますが、オウムもそのひとつの少し風変わりな少数組織ぐらいにしか考えていませんでした。まさか数々の大事件を起こす組織とは・・当時本当に驚いたものでした。

 自分達の身勝手な「宗教」のために多くの人を殺害し、いまだに重い後遺症に苦しむ人達を生み出した一連の事件は本当に許せない大犯罪だと思います。

 

 しかし、しかしですよその犯罪者を死刑にしてしまっていいのでしょうか?「大罪を犯した者には厳罰を科す」のは分かりますが「死刑」は決して厳罰ではないと思います。

なぜなら一つは「法によって人命を絶つ」ことはあってはならないからです。(たとえその人が殺人者であっても)死んでしまえば自分の犯した罪の深さを知り、人生をかけて償うことが出来なくなるからです。

二つ目は、何故そのような事件が起こったのか、その社会的背景が全くわからなくなるからです。死刑執行を知らされてある犠牲者の妻は「これで真相は分からなくなってしまった」と複雑な胸の内を打ち明けていましたが、まさに「死刑」は事件そのものを「無」に帰してしまうと思います。

三つ目は無論、冤罪だったら取り返しがつかないからです。日本でもこれまで何人の無実の人の人生を奪ってきたことでしょうか。

いずれにせよ、一日に7人の死刑執行という異様な事態は当然ながら世界各国から多くの批判が集中しました。私たちはその異様な国の一員として存在していることを再認識しなければなりません。

 

そしてもう一つの異様な事といえば、この死刑執行の前夜「赤坂自民亭」なるところで安倍首相や上川法相などが酒盛りをしていたことです。当然この二人は翌日7人もの「合法的?」殺人が執行されることは知っていたはずです。(というか上川はそれを命令した当事者!)とてもにこやかに笑って「乾杯!」などの気持ちには絶対なれないはずです。私にはこの光景の方がオウムの実態よりもっと恐ろしく異様に見えたのですが・・

 

「モリ・カケ」問題に象徴されるように、今この国の政治は「ウソ」によって塗り固められています。安倍や麻生そして上川など人間の心を失った連中が政権の中枢にいるなど本当に許せません。一刻も早く放逐しましょう。 (会員Y


2018年6月28日 (木)

無事釈放!!

転載します

**********

6.26ラッドウインプスHINOMARU抗議』で不当逮捕された仲間が先ほど釈放されました!警察が検事送検もできなかった異例の不当逮捕だからです。車も戻ります。警察は何と神戸から正反対の山奥の篠山留置所まで連れて行き、嫌がらせ勾留する気満々。しかし皆様の抗議・注視が集中したため、釈放を勝ち取れた。心より感謝します!

 

昨日までの全ツアー日程でラッドウインプスはライブで「日の丸」を熱唱しています。当然今日も、1万人のファンとともに。事態は深刻です。公開質問状の返答も来ていません。今回の行動を総括しながら、問題化を続けていきます。

 

公開質問状:https://rad20186.hatenablog.com/entry/2018/06/17/120342

 

https://rad20186.hatenablog.com/entry/2018/06/17/112141

 

弾圧への抗議声明:https://rad20186.hatenablog.com/entry/2018/06/27/115757

 

2018年6月27日 (水)

<『6.26ラッドウインプスHINOMARU抗議』不当逮捕救援会・弁護士の抗議声明>

<『6.26ラッドウインプスHINOMARU抗議』不当逮捕救援会・弁護士の抗議声明>

兵庫県警は仲間と車を今すぐ返せ!

 

2018627日 『6.26ラッドウインプスHINOMARU抗議』不当逮捕救援会
呼びかけ人:木村真(豊中市議会議員)、西山直洋(連帯労組近畿地本)、原口剛(神戸大学准教授)、喜久山大貴(弁護士)、橋本太地(弁護士)


2018
626日、兵庫県警が「RADWIMPS」の『HINOMARU』に抗議した人を不当逮捕しました。
警告すら無く運転手を引きずり出し、車や荷物ごと押収した拉致監禁です。
私たちは兵庫県警に仲間と車をすぐに返すことを要求し、全ての方に共に声を上げることをお願いします。

HINOMARU』は、大人気バンドが戦前の軍歌そのものを作ったと大問題になりました。
歌詞:http://j-lyric.net/artist/a04ac97/l0469f5.html
「風にたなびくあの旗に 古よりはためく旗に」
「この身体に流れゆくは 気高きこの御国の御霊 さぁいざゆかん 日出づる国の 御名の下に」
「たとえこの身が滅ぶとて 幾々千代に さぁ咲き誇れ」

以前から「日本頑張れ」系の愛国ソングがW杯の時期に増えていましたが、
この歌が一線も二線も超えたのは、天皇が治める国家のために戦争・戦死することを直接ほめたたえているからです。
侵略戦争の歴史を正当化するとともに、新たな侵略戦争も推進する。
それを「どれだけ強き風吹けど、遙か高き波がくれど」と、今にも日本が侵略されそうな
被害者意識で正当化する。無知や思いつきではなく、周到に練られた戦争動員です。
問題点のまとめhttps://t.co/xwTZyVdo9e
https://rad20186.hatenablog.com/entry/2018/06/24/182006

しかし高まる批判にも、バンドは「何が悪い!」と開き直り、数千人とライブで熱唱。
販売したEMIレコーズとスポンサーのフジテレビは一切沈黙。
そこで抗議者は3者に対し、問題点と要求を詳細に公開質問状で出しました。
https://rad20186.hatenablog.com/entry/2018/06/17/112141
https://rad20186.hatenablog.com/entry/2018/06/17/120342

しかしこれにも回答が無しでした。差別・戦争の扇動がここまで放置された時、世界中どこでも、直接的な阻止行動が行われます。そこで今回のライブ会場前の抗議が実行されました。
抗議者が車を出したのは、『HINOMARU』を支持する右派からの凄まじい数の脅迫メールが
来たため、参加者の身の安全を守る必要にも迫られたからです。
(詳細:https://twitter.com/rad20186 の返信欄)
会場前の車道には、兵庫県警公認のもと、「日本第一党」の京都本部長西村斉、「日侵会」
などの右翼が街宣車で陣取り、「抗議者は朝鮮人だ!出て行け!」「日の丸を歌うのがなぜ悪い!」「ゴキブリ!ウジ虫!」など大音量で流し続けていました。『HINOMARU』がこれらを誘発したのは明らかです。

ところが右翼の車は容認しながら、抗議参加者の車は会場数百Mも手前の交差点で警察に包囲・阻止されました。それでも抗議者はマイクで抗議のスピーチを始め、警察と交渉も始めました。しかしその声が会場へ届くのを恐れた警察は、わずか7分後に「交差点で停車した」「免許証を見せなかった」という罪名で不当逮捕をしてきました。
こんな短時間に、この程度で、運転手を車ごと連れ去る世界がどこにあるでしょうか。日の丸の批判はさせないという国家権力の恣意的乱用そのものです(しかも法的な根拠もありません。後半の弁護士の文章を参照)。

私たちは兵庫県警・水上署に断固抗議し、仲間と車を今すぐ返すことを要求します。6/2729日に、
10
日間の勾留をされるかどうかが決まります。即時釈放の要求をお願いします兵庫県警:078-341-7441
勾留をするなと声を神戸地検刑事部: 078-367-6067

そして改めて問われているのは、RADWIMPS・ファン・レコード会社の姿勢です。音楽や表現は、
戦争を賛美し、異なる意見を冷たい監獄に叩き込んで黙らせるためにあるのでしょうか。
右翼・警察の差別や暴力と一体化するためにあるのでしょうか。沈黙はイエスの表明です。
三者を含む全ての人は、『HINOMARU』を問題視し、抗議者を釈放させるために声を上げて下さい。

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HINOMARU抗議行動に対する弾圧逮捕の被逮捕者A氏は無実である」

2018年6月27日
弁護士 喜久山 大貴

1 兵庫県警による弾圧逮捕の概要
(1)2018年6月26日17時半ころ、A氏はRADWIMPSHINOMARUに対する抗議行動を行うため、LIVE会場である神戸ワールド記念ホール近くで街宣車を運転していたところ、兵庫県警が道交法違反をでっち上げて、A氏をその場で現行犯逮捕した(以下、「本件逮捕」という。)。
   
さらに、本件逮捕に伴う差押えとして、街宣車から同乗者らを降ろし、車両ごとレッカー車で押収した。街宣車の中には抗議行動で使用する予定のトラメガが積載されており、トラメガは道交法違反と無関係にもかかわらず返さなかった。
(2)警察がでっち上げた道交法違反とは、同日17時20分から17時27分までの間、街宣車を交差点内から移動させなかったことによる停車禁止違反(44条)、及び、免許証の提示の求めに応じなかったことによる免許証提示義務違反(95条2項)である。

2 弾圧目的の違法逮捕である
(1)A氏に道交法違反が成立しないことは以下で詳述するが、仮に、警察のいう道交法違反があったとしても、わずか7分間という短時間の停車と、免許証の提示を拒否していたとの事実のみで、逮捕することは通常ありえない。わざわざこの程度の事実で現行犯逮捕に踏み切るのは、法律の適用として極めて恣意的であり、バランスを欠いたものである。
(2)また、警察は、現場の一部始終について採証活動としてビデオ撮影を行なっており、道交法違反の証拠となりうるものは確保している。しかし、道交法違反の証拠物だとして街宣車そのものと、その中にあったトラメガを押収した。明らかに逮捕に伴う無令状差押えの範囲を逸脱している。
(3)つまり、初めから街宣車とトラメガを奪い取ることを目的とした不当捜査であり、HINOMARUに対する抗議行動を弾圧するための違法な逮捕であることは明らかである。

3 具体的な事実経過
(1)A氏は、街宣車を運転し、LIVE会場である神戸ワールド記念ホールの出入り口に面し、神戸国際展示場に挟まれた道路(以下、「LIVE会場前の道路」という。)に進入するため、スポーツセンター南側の幹線道路からT字型の交差点を左折しようとした。しかし、LIVE会場前の道路にはカラーコーンが設置され、車両が進入できないように封鎖されていたので、仕方なく左折の方向指示器を点滅させたまま、T字路角の道路上に一時停止した。
   
近くにいた警察官が集まってきて、街宣車の同乗者に向かって、LIVE会場前の道路には入れないと申し向けたので、同乗者は「普段は通行可能なのに、どうして今日は通行できないのか」旨尋ね、警察官は「LIVEがあるので、歩行者専用道路となっている」などと答え、押し問答となった。
   
その間に、多数の警察官が街宣車を取り囲んでビデオ撮影を行いつつ、他の場所に移動するよう命令した。
(2)さらに、警察は、A氏に対して免許証提示を求めたが、A氏はこれに従わなかった。
(3)街宣車がカラーコーンの前で停止した7分後、警察はA氏を交差点における停車禁止違反と免許証提示義務違反を理由に現行犯逮捕した。

4 道交法違反の不成立
(1)停車禁止違反の点について
A氏はLIVE会場前の道路に進入しようとしていたところ、その入り口がカラーコーンで封鎖されているのを発見し、T字路の角で一時停止していたに過ぎない。
   
また、一時停止後、LIVE会場前の道路に進入できるか否かについて同乗者と警察官との間で、押し問答が行われていたのであり、A氏は街宣車を移動させることができなかった。
   
さらに、街宣車の周りを警察官が取り囲んでおり、左折を諦めて直進するために移動させることもできない状況であった。
   
したがって、警察は、自らカラーコーンで道路を封鎖し、さらに街宣車を多数人で取り囲んでおきながら、T字路の交差点から街宣車を移動させなかったとして、停車状態をでっち上げた。

イ さらに言えば、A氏が進入しようとしたLIVE会場前の道路は、その当時、歩行者専用道路として封鎖されていた。すると、普段はT字路の交差点として利用されていた本件逮捕の現場は、その当時、法的には直進道路となっていたから、「交差点」(44条1号)に該当せず、停車禁止場所ですらなかった。

ウ したがって、A氏に停車禁止違反は成立しない。
(2)免許証提示義務違反の点について
ア 免許証の提示は、a.酒気帯び運転の疑いなど危険防止のために車両を停止させる場合と、b.交通事故で人を死傷させ、もしくは物を損壊した場合、c.道交法に違反した場合に限り、警察官の求めによって提示義務が発生する(95条2項、67条)。

イ 本件逮捕について、免許証提示義務が生じたとされるのは「道交法に違反した場合」に該当すると警察が判断したためである。しかし、上記のとおり、A氏には停車禁止違反が成立しないため、提示義務は発生していなかった。
   A
氏に提示義務がないにもかかわらず、免許証を任意に示さなかったことで逮捕することはできないのであり、免許証提示義務違反も成立しない。
(3)停止禁止違反をごく短時間で認定したこと
ア 上記のように、警察は、A氏がT字路角に街宣車を停止してから7分後には、停止禁止違反及び免許証提示義務違反で現行犯逮捕しているが、現実には、7分よりはるかに短時間で停止義務違反を認定していたことになる。
イ なぜなら、警察は免許証提示義務の発生を前提として、A氏にその提示を求め、一定時間の経過によって、提示を拒否したと認め、A氏を現行犯逮捕しているのである。
   
遡って考えると、免許証提示義務の発生は、道交法違反の事実があった場合であるから、一時停止の後、おそらく3〜4分程度のごく短時間で、停車禁止違反を認定し、免許証の提示を求め、さらに(3分程度の)一定時間の経過をもって、免許証提示義務違反を認定したと考える他ない。
ウ そうすると、現行犯逮捕の理由としては、停車禁止違反を、「17時20分から17時27分まで」の7分間としたものの、現実には、それより遥かに短時間で停車禁止違反の事実をでっち上げていたということになる。
   
つまり、免許証提示義務違反でも、A氏を現行犯逮捕したということは、街宣車が7分間移動しなかったことによって、停車禁止違反となる、という現行犯逮捕の理由説明が、全くのデタラメであることを自ら示していることになる。
(4)結論
   A
氏には道交法違反はいずれも成立せず、無実である。兵庫県警は現行犯逮捕の誤りを認め、直ちにA氏を釈放しなければならない。
以上

2018年6月26日 (火)

沖縄慰霊の日に捧げられた中学生少女の平和の詩「生きる」

Photo

https://search.yahoo.co.jp/video/search?p=%E6%B2%96%E7%B8%84%E6%85%B0%E9%9C%8A%E3%81%AE%E6%97%A5&ei=UTF-8&fr=top_ga1_sa

「生きる」

私は、生きている。

マントルの熱を伝える大地を踏みしめ、心地よい湿気を孕んだ風を全身に受け、草の匂いを鼻腔に感じ、遠くから聞こえてくる潮騒に耳を傾けて。

私は今、生きている。

私の生きるこの島は、何と美しい島だろう。

青く輝く海、岩に打ち寄せしぶきを上げて光る波、ヤギの嘶き、小川のせせらぎ、畑に続く小道、萌え出づる山の緑、優しい三線の響き、照りつける太陽の光。

私はなんと美しい島に、生まれ育ったのだろう。

ありったけの私の感覚器で、感受性で、島を感じる。心がじわりと熱くなる。

私はこの瞬間を、生きている。

この瞬間の素晴らしさが、この瞬間の愛おしさが、今という安らぎとなり、私の中に広がりゆく。

たまらなくこみ上げるこの気持ちを、どう表現しよう。

大切な今よ、かけがえのない今よ、私の生きるこの、今よ。

73年前、私の愛する島が死の島と化したあの日。小鳥のさえずりは恐怖の悲鳴と変わった。

優しく響く三線は、爆撃の轟に消えた。

青く広がる大空は鉄の雨に見えなくなった。

草の匂いは死臭で濁り、光り輝いていた海の水面は、戦艦で埋め尽くされた。

火炎放射器から噴き出す炎、幼子の泣き声、燃え尽くされた民家、火薬の匂い。

着弾に揺れる大地。血に染まった海。魑魅魍魎のごとく、姿を変えた人々。阿鼻叫喚の壮絶な戦の記憶。

みんな生きていたのだ。

私と何も変わらない、懸命に生きる命だったのだ。彼らの人生を、それぞれの未来を。疑うことなく思い描いていたんだ。

家族がいて、仲間がいて、恋人がいた。仕事があった。生きがいがあった。

日々の小さな幸せを喜んだ。手を取り合って生きてきた、私と同じ、人間だった。

それなのに。壊されて、奪われた。

生きた時代が違う。ただ、それだけで。無辜の命を。当たり前に生きていた、あの日々を。

摩文仁の丘。眼下に広がる穏やかな海。

悲しくて、忘れることのできない、この島のすべて。

私は手を強く握り、誓う。奪われた命に思いを馳せて。心から誓う。

私が生きている限り、こんなにもたくさんの命を犠牲にした戦争を、絶対に許さないことを。

もう二度と過去を未来にしないことを。

全ての人間が、国境を越え、人種を超え、宗教を超え、あらゆる利害を超えて、平和である世界を目指すことを。

生きること、命を大切にできることを、誰からも侵されない世界を創ることを。

平和を創造する努力を、厭わないことを。

あなたも感じるだろう。この島の美しさを。

あなたも知っているだろう。この島の悲しみを。

そして、あなたも、私と同じこの瞬間を一緒に生きているのだ。

今を一緒に、生きているのだ。

だから、きっと分かるはずなんだ。戦争の無意味さを。本当の平和を。

戦力という愚かな力を持つことで得られる平和など、本当はないことを。

平和とは当たり前に生きること。その命を精一杯輝かせて生きることだということを。

私は、今を生きている。みんなと一緒に。

そして、これからも生きていく。一日一日を大切に。平和を想って。平和を祈って。

なぜなら、未来は、この瞬間の延長線上にあるからだ。

つまり、未来は、今なんだ。

*************

この後、沖縄県民の反対を押し切って辺野古基地工事を強行する安倍総理が登壇したが、お定まりの「負担軽減」を言っただけだった。それも原稿を読み上げる形で下を向いて。辺野古基地建設を強行しながら「負担軽減」は空々しすぎる。

朝鮮半島が平和実現にむかっている今、米軍基地は必要ない。

負担軽減をいうなら、日米協定を見直し米軍撤退を協議すべきである。

2018年6月25日 (月)

7,8月の戦争あかん!ロックアクション

7月のロックアクション


●「腐食する国家と共謀罪」

 7月6日(金)午後6時開場-6時半開会

 エルおおさか606号室/資料代:800円

 お話:(現代企画室編集長)太田昌国さん

 主催:共謀罪に反対する市民連絡会・関西

 共催:戦争あかん!ロックアクション


8月のロックアクション
講師の都合により、8/8(水)になります。

●〈目からウロコ!〉明治維新の正体 150年キャンペーンのうそ

 8月8日(水) 18時半~20時45分頃

 場所:エルおおさか708号室(定員118名)

 講師:関 良基さん(拓殖大学准教授)

 参加費:800円

 主催:戦争あかん!ロックアクション

 講師の関良基さんは『赤松小三郎ともう一つの維新 テロに葬られた立憲主義の夢』(作品社)の著者です。

 赤松小三郎 : 幕末の兵学者・政治思想家。天保2年(1831)~慶応3年(1867)。上田藩士。
 勝海舟の従者として長崎海軍伝習所に学ぶ。薩摩藩に請われ英国式兵学を教え、東郷平八郎、野津道貫ら、 日本陸海軍の指導者たちを多数育成。また、普通選挙による議会政治、人民平等、個性の尊重など、現行憲 法に通じる憲法構想を、徳川・薩摩・越前に建白した。徳川政権と薩長の内戦を回避し、平和的な新政権樹立を目指したが、大政奉還を目前に京都で暗殺された。享年37。(上述の本のカバ―表紙から)

2017年12月 6日 (水)

スマホ病

 近頃「スマホ病」が吹き荒れています。電車にのれば老若男女、乗客のほとんどが下を向いてスマホとにらめっこしています。またいわゆる「歩きスマホ」にも遭遇し何度もぶつかりかけたことがありますねえ。

 極め付きは、夜道を自転車で走っていると前に「自転車スマホ」の若い女性がいて、ふらふらして危ないなあと思いながら追い抜くと何と前に幼児を乗せていました。しかも無灯火、ほんまに大丈夫かいなと思いました。

 そして以前(私には全く分からないが)「ポケモンゴー」なるゲームで若者たちが集団で右往左往しているニュースがありましたが、こうなるともう新種の「カルト集団」のように思えてなりませんでした。


 スマホには確かに便利な要素はたくさんあるのでしょう。しかしこころして付き合わないと、何か姿の見えない巨大組織に「支配」されているような気がしてなりません。


 ちなみに私の携帯は世間では「ガラケー」というらしい。その意味を問うと世界で一番「未開の地」がガラパゴス島という所らしく、そこから「後れている携帯」ということらしい。そんな差別的な意味だったのかあと不愉快な気持ちになりました。私にとってはよきパートナーなのですが・・もうすこしこの年寄りと付き合ってください。

 (会員Y

管理人のつぶやき…ガラケーがガラパゴス島からきているとは知りませんでした。島の住民にとってみればずいぶん失礼な話ですよね~。何をもって未開とするのか、それは、「文明国」を標榜する側から見た一方的な、見方ですよね。現代日本が本当に進んだ国なのか、少数の人間が多数を虐げ、働いても結婚もできない国が進んだ国と言えるのか、一人の独裁者が隣国との緊張を高め軍事拡大を図る国が進んだ国といえるのか、疑問です。

2017年11月29日 (水)

大阪市長弾劾!

 吉村大阪市長が11月24日、サンフランシスコ市が慰安婦像設置を受け入れたことを受けて姉妹都市関係の解消と民間交流も補助も中止すると発表しました。なんたることでしょうか!これは単に「大人げない」というような話ではありません。市長という公人の立場を逸脱した愚挙だと思います。

 その理由を「被害者の数が不確か」としてあの南京大虐殺と同じ「理屈」をとっていますが、彼の本音は、他の歴史修正主義者と同じで、数のあいまいさを「利用」して慰安婦問題そのものを否定することにあるのでしょう。そして多くのメディアも慰安婦像設置に難色を示し「撤去にむけた話し合いを」などとしていますが、彼らは本当に強制連行や南京大虐殺そして731部隊など日本軍の数々の戦争犯罪に真正面から向かい合い反省する気はないのでしょうか?別にドイツを理想国家などとは思っていませんが、ナチスの戦争犯罪に対する態度との差は歴然としています。こんなことでは日本はますます国際社会から浮かび上がってしまいます。

 私たちのとるべき態度は、仮に韓国はじめ慰安婦像を設置している国々からいつの日か「日本の皆さんの誠意は理解できましたから撤去します」と申し入れがあっても「いえいえそのままにしておいてください。後世の人たちにもこの歴史事実を知らしめ、二度と同じ過ちを繰り返さないための標とするために」と答えることではないでしょうか。そして東京や大阪のど真ん中にも政府として設置すべきだと思うのですが・・    (会員Y)

2017年9月27日 (水)

「旧真田山陸軍墓地」訪問記

Photo_11 (軍役夫や俘虜のお墓群 この一角だけなぜか、お墓の向きが違う)


 昨年9月に訪問した「旧真田山陸軍墓地」、そのときは30分ほどしか時間がとれず、墓石や石碑を見学出来なかったので「近いうちに再度お伺いします」と言って失礼しました。それから1年、この9月23日にやっと実現しました。今回も案内役は「保存を考える会」の吉岡武さん(80歳)です。

日本で最初の陸軍墓地


 まず事務所で、何故この地が1871年(明4)陸軍墓地になったのかの説明を聞きました。幕末のペリー来航で開国を迫られ無理やり開国させられた日本は「国を守る」ため陸軍を創設する必要を感じました。それで大阪城を中心に兵学校や病院などが造られました。
そして想定される戦没者を埋葬する場所として、この真田山が日本で最初に選ばれたとのことでした。

 その後全国に約80ヶ所にも及ぶ陸軍墓地が造られました。そして西南戦争、日清、日露そして第一次、第二次大戦を経て、この真田山だけでも5091基以上の墓碑が建立されているそうです。

様々な墓石


 そしてこの後墓地に入って見学したのですが、この日はやや曇り空で暑くもなく寒くもなく高齢の(?)私たちにはちょうど良い天候でした。

 墓地は9つのゾーンと納骨堂に分かれており(事務所と集会場は除く)将校、軍医、下士官、兵卒の階級の差により小さなものから巨大なものまで様々な形状の墓石がありました。ただ日露戦争では戦没者の数が桁違いに増えたため個人墓碑が立てられず、合葬墓碑となりこれ以降外地での戦没者の個人墓碑は原則建てられていないとのことです。(満州「事変」の合葬墓碑もありました)

 また兵隊だけでなく、軍役夫や民間人、病死者(コレラが猛威を振るった)そしてドイツや清国の俘虜の人の墓石もありました。

人目もはばからず号泣

 その小さな墓石のひとつに「河村清三」という方の名前があり、調査するとあの落語家の桂文枝師匠(元三枝)の父親であることが判り、彼(本名河村静也)もそれを知って墓参りに駆けつけたそうです。そして納骨堂の中の父親の骨壷と対面すると人目もはばからず号泣したとのことでした。彼は1943年生まれ、生後11ヶ月で死別したので父親の記憶はほとんどなく、戦後母親とともに苦労を重ねて少年期を過ごしました。それが父親の骨壷を前にして苦労した当時を思い出したのでしょうか。外にまで響き渡るほど大声で泣いていたとのことでした。吉岡さんからこの話を聞くと私も思わずもらい泣きしました。

東京から鶴橋へ!

 さて途中で気がついたのですが、私たちのグループにいつからか親子連れらしい若い3名が加わっていました。聞けば東京から連休を利用してなんと鶴橋に焼肉を食べに来たとのこと、その前にこの墓地の見学を思いついたという次第でした。SNSなどの普及で詳しい情報が簡単に入手でき、黒門市場などでも世界中の観光客で賑わっていますが、その一端を見た思いがしました。

 そして私たちと共に最後まで真剣に吉岡さんの話に聞き入り、丁寧に挨拶をして鶴橋に向いました。きっとおいしい焼肉をゲットしたことでしょう。

史実を正確に

 私は以前から「陸軍墓地」といえば、戦没者を「顕彰」する施設だというあまり良いイメージはなかったのですが、吉岡さんのように自身も空襲や機銃掃射を受け、戦後も様々なつらい光景を目の当たりにし「二度と戦争はしてはならない」と強く思っておられる方が「語り部」として存在する限り、この墓地を訪れる人々が史実を正確に見つめなおすことが出来ると確信しました。吉岡さんこれからもお元気でご活躍下さい。

 「玉音放送の夜、裸電球が点けられた。本当にうれしかった」(吉岡さん)

                                             (会員 Y)


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三光神社を通って陸軍墓地へ

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空襲で破壊された鳥居。後ろに戦後建てられた鳥居がある

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草創期の墓碑群。上部が丸みを帯びたかまぼこ型

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1トン爆弾が落ちて倒れて散らばっていた墓を戦後一カ所にまとめた

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一つの村で集まって建てられたお墓もある。同じ村同士、寂しくないように向かい合っている

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昭和の墓碑群

お参りに来られた方は、隣のお墓にも線香を手向けていかれるそう

身内の方も年をとってだんだん参拝者が減っているから

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納骨堂入口

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一見、緑青がふいた銅製の扉。実は木製の扉の表面にブリキを張り

木の半球状の装飾をつけて、緑青の色を塗ったもの。

1942年に出された陸軍通達により物資を節減したため。


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天井まで届く納骨棚

物資不足で大黒柱がなかったため、壁一面に天井まで届く納骨棚を作った。

(写真説明 会員N)

2017年9月14日 (木)

巨悪を見逃すな

 テレビをつけると国会議員の暴言や不倫などの話題ばかりです。「もういい!」と言いたくなります。無論、政務活動費の不正使用や重婚疑惑などは厳しく追及されなければなりませんが、不倫などはあくまでプライベートな事で一般週刊誌に任せておけばいいと思います。

 それよりもメディアが強く追求しなければならないのは、数億、数十億の国税や地方税が政治の私物化により不当に消滅された「森友加計」問題ではないでしょうか。

 森友問題では、事実上学園側と財務省との橋渡しを首相夫人付の肩書きで画策した谷査恵子氏が在イタリア日本大使館の1等書記官に就くという異例の出世を果たしました。また「記憶に無い」「記録が無い」と鉄壁のゼロ回答を繰り返し安倍首相を守りきった佐川宣寿理財局長はなんと国税庁長官に就任しました。谷氏は証人喚問にも応じず遠くイタリアの地で日本のメディアの追求から逃れ、佐川氏は恒例の就任記者会見さえ拒否しました。

まさに「口封じ」と「ご褒美」というきわめて判りやすい人事ではないでしょうか。私たち国民もほどほどなめられたものです。

 そして安倍首相の「腹心の友」である加計理事長は全く表に出てきません。これだけでも、出れば、よほどまずいことがあるのがはっきり判ります。

 「忖度」 今年の流行語大賞に選ばれそうですが、本来は他人の心をおしはかるという意味で悪い言葉ではなさそうですが、安倍首相や昭恵夫人への「忖度」は絶対見過ごす訳にはいきません。安倍政権の「情報操作」に騙されることなくこの巨悪を糾弾し続けましょう。  (会員Y)

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